図鑑・百科事典の選び方 — 何歳から、どう与える?
なぜこの話題が気になるのか
書店の図鑑コーナーは、絵本コーナーよりさらに迷いやすい場所です。
- うちの子は4歳。図鑑って、まだ早い? それとももう遅い?
- 小学館NEO、講談社MOVE、学研LIVE…どれがいいの?
- DVD付き、AR(スマホをかざすと動く)、QRコード付き…必要?
- 動物・恐竜・乗り物・宇宙…全部買うべき? それとも一冊から?
- 図書館で借りれば十分? それとも家に置いておくべき?
- そもそも、買ってあげても飽きちゃったらどうしよう?
そして、1冊3,000円前後と決して安くないことも、判断を慎重にさせます。「せっかく買うなら正解を選びたい」という気持ちは、自然なものです。
ここでは、図鑑がどう子どもの育ちに関わるかという研究を踏まえて、年齢の目安・主要シリーズの特徴・親の関わり方の三軸から、家庭での図鑑選びを整理してみます。
研究は何を言っているのか
情報絵本(図鑑系)が「語彙」を伸ばす
まず確認しておきたいのは、図鑑のような「情報絵本(informational books)」が、物語絵本とはやや違う形で言語発達に貢献する、という研究です。
2〜3歳児を対象に、絵本のしかけ(めくる・引っ張るなど)の有無が、子どもの語彙学習と知識転移にどう影響するかを調べた実験研究 は、興味深い結果を示しました。「シンプルなイラストと短い説明」の絵本のほうが、しかけの多い絵本より、子どもが内容を覚えて現実世界に応用しやすい傾向が見られたのです。図鑑の文脈で言えば、装飾的なしかけより、写真や絵そのものを集中して見られる構成のほうが、知識の定着には向くことを示唆します。
ノンフィクション絵本と「概念形成」
子どもがノンフィクション絵本(動物や自然を扱う情報絵本)から得た知識を、現実世界にどう転移させるかについてのレビュー研究 は、写実的なイラストや写真を使った絵本のほうが、ファンタジー的な表現の絵本より、現実の動物や事象との結びつけが起きやすいことを整理しています。
これは、図鑑選びの観点では大きな示唆を含みます。「実物の写真」と「正確なイラスト」を中心にした図鑑は、子どもが現実世界とつなげて理解しやすい。逆に、過度にキャラクター化された絵柄は、楽しさはあっても「現実の動物・植物・乗り物」との橋渡しがやや弱くなる ── そう理解しておくと、棚の前での見方が変わります。
読書経験の総量と長期的な言語発達
99の研究を統合したメタ分析 は、家庭での読書経験(print exposure)が口頭言語能力・読解力・スペリングと中程度から強い相関を持つことを示しています。図鑑も「家庭で本に触れる経験」の一部であり、物語絵本と並んで、未就学期の言語環境を豊かにする要素として位置づけられます。
ただし、ここでも測られているのは「どのシリーズの図鑑か」ではなく、「家庭でどれくらい本と関わったか」です。シリーズの選択そのものが、子どもの育ちに決定的な差を生むという証拠はありません。
好奇心 ── 図鑑が育てたいのは「知る楽しさ」
教育心理学の分野で長く好奇心の研究をしてきた 学校教育における子どもの好奇心の重要性を整理した論文 は、子どもが自発的に「知りたい」と感じる経験こそが、長期的な学習意欲の基盤になると指摘しています。図鑑の役割で本質的に大切なのは、知識を覚えさせることではなく、「世界には知らないことがたくさんある」「調べると分かることがある」という感覚を子どもに残すことです。
国内調査:本との出会いが「自分から学ぶ姿勢」につながる
子どもの読書活動の推進等に関する調査研究 や、 子どもの読書活動の実態と影響に関する全国調査 は、未就学期から家庭で本に親しんだ層ほど、就学後に自発的な読書や調べ学習をする傾向を示しています。図鑑は、こうした「自分で調べる」習慣の最初の入口になりやすい本です。
図鑑が育てるもの ── 知識の暗記ではなく「世界の解像度」
図鑑が家庭で果たす役割を、もう少し具体的に整理してみます。
語彙の広がり
「カブトムシ」「カマキリ」「コオロギ」── 図鑑には、日常会話ではあまり出てこない名詞が大量に並びます。子どもは図鑑を眺めながら、身の回りの世界の「名前」を増やしていく。これは、絵本の物語からは得にくい種類の語彙です。
分類して考える力
恐竜図鑑なら「肉食」「草食」、植物図鑑なら「春に咲く花」「秋に咲く花」。図鑑はカテゴリーの軸でものごとを並べる本でもあります。子どもは図鑑を通して、「世界は分類できる」「似たもの同士をまとめて考えられる」という思考のクセを自然に身につけます。
好奇心の入口
「ねえ、これ何?」と子どもが図鑑を持ってきたとき、その指さしの先に、その子の「次に知りたいこと」があります。図鑑は、子どもが自分の興味を親に伝える道具にもなります。
「自分で調べる」体験
5歳前後になると、「これ、図鑑で調べてみようか」と親が誘うと、自分でページをめくって探そうとする子も出てきます。「分からないことは本で調べられる」という感覚は、就学後の学びの姿勢の土台になります。
月齢別の図鑑のレベル感
ここからは、年齢の目安と、その時期に合いやすい図鑑のタイプの整理です。個人差は大きいことを前提に読んでください。
- 0-1歳
ボードブック型・物の名前絵本
厚紙でできた、破れにくく舐めても安心なタイプ。「くだもの」「のりもの」「どうぶつ」など、1ページに1つの大きな写真や絵が中心。「図鑑」というより「物の名前絵本」と呼ばれるジャンルですが、図鑑文化の入口になります。
- 2-3歳
写真と一言の図鑑
ページに数枚の写真と短いキャプション。動物・乗り物・食べ物などの「事物」を子どもが指さして楽しむ時期。情報量は控えめで、絵本と図鑑の中間にあるようなシリーズ(『はっけんずかん』系統など)が合います。
- 4-5歳
中程度の情報量・本格図鑑への入口
ストーリー性のあるキャプション、図解、特徴を比較する見開きなど、情報の構造が豊かになります。動物・恐竜・乗り物といった人気ジャンルの本格図鑑(小学館NEO、講談社MOVE、学研LIVEなど)の入門期。親が読んであげながら、子どもが指さすページを一緒に見る形が中心です。
- 6歳以降
本格図鑑・百科事典への移行
字を読む力が育ってくると、自分で図鑑を開いて読み込む子も出てきます。動植物の生態、恐竜の進化史、宇宙の構造など、踏み込んだ内容も理解の射程に入ります。小学校入学前後で、ポプラディアのような百科事典タイプを家に置く家庭も増えます。
「4歳でもまだ本格図鑑は早いかな」と感じる必要はありません。本格図鑑を子どもが自分で読みこなせるかは別問題で、「親と一緒にページをめくる対象」としては4歳から十分に機能します。逆に、6歳でも「物の名前絵本」が好きな子もいます。年齢表示は「下限」ではなく「中心」として、前後の幅を自由にとってください。
主要シリーズの特徴 ── 中立に並べて比較する
日本の本格図鑑シリーズは、大きく三つが定番として並ぶ構図になっています。出版社ごとに特徴の違いはありますが、「どれが優れている」という話ではなく、家庭の好みと子どもの相性で選ぶものです。
小学館の図鑑 NEO
Shogakukan NEO
写真と精密なイラストをバランスよく使った構成。動物・恐竜・植物・宇宙など定番ジャンルが充実。DVD付きの巻もあり、映像と本のセットで体験できる。落ち着いた装丁で、長く本棚に置きやすい印象。
講談社の動く図鑑 MOVE
Kodansha MOVE
NHKの映像をベースにしたDVDが特徴で、「動く動物」「動く恐竜」を本と映像の両方で体験できる構成。ダイナミックな見開き写真が多く、視覚的なインパクトが強い。映像から入りやすいタイプの子に届きやすい。
学研の図鑑 LIVE
Gakken LIVE
ARアプリやスマホ連動など、デジタルとの組み合わせを早くから取り入れたシリーズ。BBC映像を使ったDVD付きの巻もある。最新の研究成果や写真を積極的に取り入れ、リニューアル頻度も比較的高い。
この三つに加えて、百科事典タイプとして位置づけられるのが、
- ポプラ社『ポプラディア』 ── 子ども向けの総合百科事典。学校図書館に置かれていることが多く、家庭でも調べ学習の核に。
- 福音館書店『かがくのとも』系統の図鑑 ── 月刊絵本の流れを汲む、テーマを絞った薄手の図鑑タイプ。
- 『はっけんずかん』(学研)のような、しかけをめくって楽しむ図鑑入門タイプ
など、目的によって選択肢は広がります。
DVD・AR・QRコードの是非
近年の図鑑は、DVDが付属していたり、ARアプリと連動して恐竜が動いたり、QRコードから解説動画に飛べたりと、デジタル要素が増えています。これをどう考えるか。
研究的に言えること
未就学児のデジタル教材一般については、「親と一緒に使う」場合は学習効果が認められやすい一方で、「子どもひとりで使う」場合は本のページに集中しなくなる懸念もある、というのが大筋の知見です。
図鑑の文脈に当てはめると:
- 映像は「補助」として有用:本の写真だけでは伝わりにくい動物の動き・恐竜の歩き方などは、映像があると理解が深まります
- 映像が「主役」になると、本のページが薄まる:DVDばかり繰り返し見て、本のページを開かなくなるパターンも実際にあります
- ARやQRは「親と一緒に楽しむ装置」として捉える:子どもひとりでスマホを操作する時間が長くなりすぎないよう、家庭での運用ルールが大切です
現実的な落としどころ
DVDやAR付きであること自体は、欠点ではありません。「映像から入って本に戻る」「本でじっくり見たあとに映像で動きを確認する」といった往復ができれば、デジタル要素はむしろプラスに働きます。子どもの集中の質を見ながら、家庭でリズムを作っていく領域です。
ジャンル別の選び方 ── 興味から入る
図鑑には定番ジャンルがあります。それぞれの特徴を簡単に整理しておきます。
動物・昆虫
最も入りやすいジャンル。身近な存在(犬・猫・鳥・虫)から始められ、図鑑から動物園・公園・庭に出ていく循環が作りやすい。最初の一冊として選ばれることが多いジャンルです。
恐竜
3〜5歳の子ども(特に男の子に多いとされますが、女の子でもはまる子は熱心にはまります)に圧倒的に人気のジャンル。「絶滅した世界」「ものすごく大きな生き物」というロマンが好奇心を強く刺激します。種類や進化史の暗記がすごい量になることもありますが、それ自体は問題ではありません。
乗り物
「電車」「働く車」「飛行機」「船」など、サブジャンルが豊富。身の回りで本物を見られるのが強みで、図鑑と街歩きが直結します。
宇宙
5歳前後から響きやすいジャンル。「太陽系」「ブラックホール」「銀河」など、スケールの大きさが想像力を刺激します。「分からなさ」を楽しむ感覚が育つジャンルでもあります。
植物
派手さは少ないですが、季節の変化と結びつくのが魅力。庭・公園・道端で見つけた植物を図鑑で調べる循環ができると、家族の散歩の質が変わります。
人体
「骨」「内臓」「血液」── 4〜6歳の子どもにとって、自分の体の中身は強い興味の対象です。「自分自身を知る」テーマとして、独特の力があります。
地球・自然現象
火山・地震・天気など、ニュースで触れる出来事と結びつく内容。「世界で起きていること」を子どもなりに理解する入口になります。
ジャンル選びのコツは、「親が読ませたいジャンル」より「子どもが今夢中になっているもの」から始めることです。動物が好きな子に宇宙の図鑑を渡しても、最初は届きにくい。子どもの興味は時期で変わっていくので、「今のブーム」に合わせて一冊ずつ加えていくくらいの気持ちで十分です。
何冊買うか問題 ── 全揃えは不要
「シリーズで揃えなきゃ意味がない」という売り方をされることがありますが、研究的にも教育的にも、全揃えする必然性はありません。
現実的な家庭の運用としては:
- まずは子どもの興味で1〜2冊:動物が好きなら動物図鑑、恐竜が好きなら恐竜図鑑から
- 1冊を繰り返し開く時間を大切に:新しい巻を買い足すより、手元の図鑑に「もう一回」付き合うほうが、知識は定着します
- 子どもの興味が広がったら、次の一冊:乗り物に夢中になり始めたら、そのタイミングで乗り物図鑑を
- 1年に1〜2冊増えていくくらいのペースが現実的
「全揃え」を最初から目指すと、本棚は埋まっても子どもが開かない図鑑が並びやすくなります。一冊一冊が、子どもの興味の山と出会えるタイミングで届いたほうが、図鑑は活きます。
図書館の活用 ── 「お試し」の最良の場
図鑑はとくに、図書館の活用が向いている本のジャンルです。
- シリーズを横断して試せる:小学館NEO・講談社MOVE・学研LIVEを比較できるのは、図書館ならでは
- 普段は買わないジャンルにも出会える:岩石、深海生物、世界の国旗など、家庭の興味の枠を広げてくれる
- 子どもが何度も借りる本=買う候補:同じ図鑑を3回続けて借りるなら、家にあったほうが幸せ
「全部買う」前提を一度外して、図書館を「家庭の図鑑棚の延長」として使うと、選び方の自由度が一気に広がります。
親の関わり方 ── 「丸暗記」を目的にしない
図鑑との関わりで、最も大切なのが親のスタンスです。
息子が恐竜にはまっていて、図鑑を何度もめくってるんです。私が知らない恐竜の名前ばかりで、聞かれても答えられなくて…。
それでまったく問題ありませんよ。むしろ、お母さんが「これ何ていう恐竜?」と聞いて、息子さんが教えてくれる関係のほうが、図鑑との付き合い方としては理想的なんです。
え、親が教えるんじゃなくていいんですか?
図鑑は「親が正解を持っていて子どもに教える本」ではなくて、「親子で一緒に発見していく本」なんですよ。お母さんが知らないことを知らないまま「一緒に調べよう」と言える関係のほうが、子どもの「自分で調べる力」が育ちやすいんです。
研究的にも、図鑑から知識を「丸暗記」させることが目的になると、図鑑そのものが「やらされるもの」になりやすく、自発的な好奇心は逆にしぼみがちです。
家庭での関わり方のコツは、
- 「あなたなら何が好き?」型の対話:「どの恐竜が一番カッコいいと思う?」「なんで?」と、子どもの選択と理由を聞く
- 「お母さんも知らなかった、調べてみよう」型の謙虚さ:親が「分からない」を表明することで、調べる楽しさが共有体験になる
- テストしない:覚えているかを確認するクイズは、図鑑を勉強の道具にしてしまう
- 図鑑から現実世界に出ていく:動物園、公園、博物館。図鑑で見たものを実物と出会わせる時間が、図鑑を「生きた本」にする
「全部覚えさせよう」と思った瞬間に、図鑑は子どもにとって楽しくないものに変わります。「面白いね」「すごいね」と一緒に驚くこと ── これが、何より大切な親の役割です。
締めの対話
結局、図鑑も「これさえ買えば」という正解はないんですね。
そうですね。シリーズの選択そのものより、「子どもの興味と出会うタイミングで一冊が届くか」「親が一緒にページをめくる時間があるか」のほうがずっと大切です。研究的にも、特定のシリーズが他より優れているという話ではないんです。
じゃあ、息子が恐竜の図鑑をボロボロになるまで読んでるのは、それでいいんですね。次の巻を慌てて買わなくても。
まさにそれが理想的な状態ですよ。一冊を何度もめくるうちに、語彙も増え、分類の感覚も育ちます。「もう全部覚えたから次の本を」と急ぐより、「もう一回読もうか」に付き合うほうが、図鑑の力は活きます。
本棚いっぱいに揃えなきゃ、というプレッシャーが少し抜けました。
そのくらいの気持ちで十分です。図鑑は、子どもの好奇心が広がるたびに、子どものペースで増やしていけばいい本です。「興味の入口を一つ家に置いておく」── それが、研究から導かれる現実解ですよ。
研究の詳細
Primary sources研究デザイン: 実験研究
対象: 2〜3歳の子ども(複数の実験を組み合わせ、合計約 100名 規模)
主要結果: しかけ(タブを引く・めくる・ボタンを押すなど)の多い絵本より、シンプルなイラストと簡潔な説明の絵本のほうが、子どもの語彙学習と現実世界への知識転移が良好だった。装飾的な要素は子どもの注意を分散させ、本来の内容理解を妨げる場合がある。
限界: 2〜3歳という限られた年齢帯の実験。図鑑そのものの研究ではなく、情報絵本全般の知見として扱う必要がある。
研究デザイン: 系統的レビュー
対象: 未就学児・幼児期の絵本からの知識転移に関する 複数の実験研究を統合
主要結果: 写実的なイラストや写真を用いたノンフィクション絵本のほうが、ファンタジー的な表現の絵本より、現実の動物や事象との結びつけ(知識転移)が起きやすい。図鑑のように現実世界の正確な描写を中心にした本は、概念形成の支援として有効。
限界: レビュー対象研究の方法論には幅があり、すべての年齢帯・すべてのジャンルで同じ傾向が当てはまるとは言えない。
研究デザイン: 系統的レビュー + メタ分析
対象: 1980年代から2010年までに発表された 99の研究(対象児童・若者 計 7,669名)
主要結果: 家庭での読み聞かせ・読書経験(print exposure)が、後の口頭言語能力・読解力・スペリングと中程度から強い相関を持つ(p<0.05)。未就学期では口頭言語能力の差の 12% を説明。図鑑も「家庭で本に触れる経験」の一部として、未就学期の言語環境を構成する。
限界: 相関研究が中心のため、因果関係の証明には限界がある。物語絵本と情報絵本(図鑑系)を分けた分析は限定的。
研究デザイン: 理論論文 + 教室観察データに基づく考察
対象: 学校教育における子どもの好奇心の現れ方と、それを支える/抑える環境要因
主要結果: 子どもが自発的に「知りたい」と表明する行動(curiosity expressions)は、年齢が上がるにつれて減少しやすく、教師や親の対応によって増減する。「知ること自体が楽しい」という感覚を育てる環境が、長期的な学習意欲の基盤になる。図鑑のような「自分の問いに答えてくれる本」との出会いは、好奇心を維持する装置として位置づけられる。
限界: 理論的考察が中心で、特定の介入の効果を実験的に検証した研究ではない。
研究デザイン: 国の施策に関わる調査研究の集積
対象: 日本全国の子どもの読書活動
主要結果: 未就学期からの家庭での読書習慣形成が、学齢期以降の読書活動・調べ学習の継続に重要であることを、複数の関連調査をもとに整理。図書館・学校・家庭それぞれでの取り組みの効果と課題を示す。
限界: 政策資料としての性格が強く、個別の因果検証は別研究に依拠している。図鑑単独を扱った調査ではない。
研究デザイン: 全国規模の質問紙調査
対象: 全国の小学生・中学生・高校生・成人 計約2万人
主要結果: 未就学期からの読み聞かせ経験・幼少期の読書活動が、その後の読書習慣・自己肯定感・社会性などと正の関連がある。乳幼児期に家庭で本に親しんだ層ほど、就学後に自発的な読書や調べ学習をする傾向が示された。
限界: 自己申告ベースの回顧調査で、因果関係の証明には限界がある。図鑑利用に特化した項目は限定的。